【営業用語集】営業職でよく使う専門用語|解説つき

営業の世界には、独特な言葉がたくさんあります。「ヨミどう?」「BANT取れてる?」「そのリード、MQL?」——入ったばかりの頃は、会議の内容が半分も分からない、なんてこともありますよね。

このページでは、営業職でよく使われる用語を、実務の流れに沿ってまとめました。転職前に読んでおくと、面接での会話もぐっと楽になるはずです。

📌 この記事のポイント

  • 営業のスタイルと役割(インサイドセールス、The Modelなど)
  • 商談が進むプロセスの用語(リード〜クロージング)
  • 追いかける数字の用語(KPI、ARR、LTV、CACなど)
  • 商談で使われる技法(BANT、SPIN話法など)
  • SFA・CRMといったツールと、契約まわりの言葉
目次

1. 営業のスタイル・役割

  • 新規開拓営業(ハンター)|取引のない顧客を自分で見つけ、商談を作って受注につなげる営業。狩りに例えて「ハンター型」と呼ばれます。
  • 既存営業(ファーマー)|既存顧客との関係を育て、継続や追加受注につなげる営業。「ファーマー型」とも。ルート営業もここに含まれます。
  • インサイドセールス|訪問せず、電話・メール・オンライン商談で顧客と接点を作る営業。見込み顧客を育てて、外勤営業へ引き渡す役割を担うことが多い職種です。
  • フィールドセールス|実際に顧客を訪問して商談を進める外勤営業。インサイドセールスとセットで語られます。
  • SDR / BDR|インサイドセールスの分類。SDRは問い合わせなど反響への対応(インバウンド型)、BDRは自分から新規開拓する側(アウトバウンド型)を指します。
  • The Model(ザ・モデル)|マーケティング → インサイドセールス → フィールドセールス → カスタマーサクセスと役割を分業する営業体制。SaaS企業で広く使われています。
  • カスタマーサクセス|契約後の顧客を支援し、成果と継続につなげる職種。「売るまで」が営業、「売った後」がカスタマーサクセスという分担です。
  • 代理店営業(パートナーセールス)|自社で直接売るのではなく、販売パートナーを開拓・支援して売上を作る営業。
  • 直販|自社の営業が顧客に直接販売すること。代理店経由と対になる言葉です。
  • テレアポ|電話でアポイント(商談の約束)を取ること。
  • 飛び込み営業|アポイントなしで訪問する営業手法。
  • 御用聞き営業|顧客の要望を聞いて対応するだけの営業スタイル。提案がないという意味で、やや否定的に使われます。
  • ソリューション営業|商品説明ではなく、顧客の課題を整理し、その解決策として提案する営業。
  • ABM|Account Based Marketing の略。狙う企業を絞り込み、その1社に向けて営業とマーケティングを集中させる手法。

2. 商談プロセスの用語

  • リード|見込み顧客のこと。問い合わせ、資料請求、展示会での名刺交換などから生まれます。
  • リードジェネレーション|リードを獲得する活動。広告、セミナー、展示会、コンテンツなどが手段になります。
  • リードナーチャリング|獲得したリードを、すぐ買わない段階から育てて商談化につなげる活動。メール配信やセミナー招待などで接点を保ちます。
  • MQL / SQL|MQLはマーケティングが「見込みあり」と判断したリード、SQLは営業が「商談に値する」と認めたリード。どこで線を引くかは会社ごとに違います。
  • アポイント(アポ)|商談の約束のこと。「アポを取る」「アポ数」のように使います。
  • ファネル|リードから受注まで、段階が進むにつれて数が絞られていく様子を漏斗(じょうご)に例えた言葉。
  • パイプライン|進行中の商談を、フェーズごとに並べて可視化したもの。「パイプラインが薄い」=見込み商談が足りない、という意味です。
  • フォーキャスト(ヨミ)|今月・今期にどれだけ受注できそうかの見込み。「ヨミA・B・C」のように確度でランク分けします。
  • 商談化率|リードのうち、実際に商談へ進んだ割合。
  • 受注率・成約率|商談や提案のうち、契約に至った割合。
  • 失注|商談が受注に至らず終わること。理由の分析が、次の改善につながります。
  • リードタイム(商談期間)|初回接触から受注までにかかる期間。高単価・法人向けほど長くなります。
  • リファラル|既存顧客や知人からの紹介で生まれる商談。受注率が高くなりやすい経路です。
  • アップセル / クロスセル|アップセルは上位プランへの切り替え、クロスセルは別商品の追加販売。どちらも既存顧客からの売上を伸ばす手段です。
  • 与信|取引相手に支払能力があるかを審査すること。法人取引では受注前に確認が入ります。

3. 数字・指標の用語

  • KGI / KPI|KGIは最終目標(売上など)、KPIはそこに至る中間指標(商談数、受注率など)。KGIだけ見ていても、打ち手は決まりません。
  • 予算・目標・達成率|営業でいう「予算」は使うお金ではなく、達成すべき売上目標のこと。ここは他職種と意味が違うので注意です。
  • 架電数・アポ率|電話をかけた件数と、そこからアポにつながった割合。インサイドセールスの基本指標です。
  • 平均受注単価|1件あたりの受注金額の平均。単価を上げるか件数を増やすかで、戦い方が変わります。
  • ARR / MRR|ARRは年間経常収益、MRRは月間経常収益。SaaSなど継続課金型のビジネスで、事業規模を測る指標として使われます。
  • LTV|Life Time Value(顧客生涯価値)。1社の顧客が、取引を続ける間にもたらす利益の総額です。
  • CAC|Customer Acquisition Cost(顧客獲得コスト)。顧客を1件獲得するのにかかった広告費・人件費などの合計。
  • ユニットエコノミクス|顧客1件あたりの採算。LTVがCACの3倍以上あるか(LTV/CAC>3)が、健全さの目安とされます。
  • チャーンレート(解約率)|一定期間に解約した顧客の割合。継続課金型では、ここが事業の生死を分けます。
  • NRR|Net Revenue Retention。既存顧客からの売上が、解約を差し引いてもどれだけ増えたかを示す指標。100%を超えると、新規なしでも売上が伸びる状態です。
  • 粗利率|売上に対する粗利の割合。同じ売上でも、粗利率が高い商材のほうが会社への貢献は大きくなります。
  • インセンティブ・歩合|成果に応じて支払われる報酬。支給条件や割合は会社によって大きく異なるため、入社前に確認したい部分です。

4. 商談で使われる技法

  • BANT条件|Budget(予算)、Authority(決裁権)、Needs(必要性)、Timeframe(導入時期)の頭文字。この4つが揃っているかで、商談の確度を判断します。
  • SPIN話法|Situation(状況)、Problem(問題)、Implication(示唆)、Need-payoff(解決価値)の順に質問を重ね、顧客自身に課題を認識してもらう手法。
  • FABE|Feature(特徴)、Advantage(優位性)、Benefit(顧客の利益)、Evidence(証拠)の順で提案を組み立てるフレーム。
  • ヒアリングシート|商談で聞くべき項目をまとめた資料。聞き漏らしを防ぎ、担当者による質のばらつきを抑えます。
  • ロープレ(ロールプレイング)|営業役と顧客役に分かれて商談を練習すること。未経験入社の研修でよく行われます。
  • 反論処理|「高い」「今じゃない」といった顧客の懸念に対応すること。オブジェクションハンドリングとも呼ばれます。
  • 提案書|顧客の課題と、その解決策・費用・効果をまとめた資料。
  • RFP|Request For Proposal(提案依頼書)。顧客側が「こういう要件で提案してください」と複数社に出す文書です。
  • 相見積もり(あいみつ)|顧客が複数社から見積もりを取り、比較すること。価格だけでなく、提案内容でどう差をつけるかが問われます。
  • 稟議・決裁|顧客社内で承認を回して購入を決める手続き。法人営業では、この稟議が通るかどうかが受注を左右します。

5. ツール・システムの用語

  • SFA|Sales Force Automation(営業支援システム)。商談の進捗、活動履歴、売上予測などを管理します。
  • CRM|Customer Relationship Management(顧客関係管理)。顧客情報や取引履歴を一元管理する仕組み。SFAと一体になっている製品も多くあります。
  • MA|Marketing Automation。リードの獲得から育成までを自動化するツール。メール配信やスコアリングを行います。
  • オンライン商談ツール|Zoom、Google Meet などのビデオ会議ツール。移動時間が減り、1日の商談数を増やせるようになりました。

6. 取引・契約まわりの用語

  • 見積書・発注書・注文請書|見積書は「この金額でどうですか」、発注書は顧客からの「これでお願いします」、注文請書は「承りました」という書類。
  • 納品書・検収|納品書は納めたことを示す書類。検収は、顧客が内容を確認して受け入れること。検収が終わって初めて売上が立つ取引もあります。
  • 請求書・支払サイト|請求書を出してから入金までの期間が支払サイト。「月末締め翌月末払い」のように表現されます。
  • 掛売(掛け取引)|その場で支払わず、後日まとめて精算する取引形態。法人取引の基本です。
  • 商流|商品やお金が、どの会社を経由して流れるか。メーカー→商社→販売店→顧客、といった経路のことです。
  • NDA|Non-Disclosure Agreement(秘密保持契約)。商談で機密情報をやり取りする前に結びます。
  • 基本契約・個別契約|基本契約は取引全体の共通ルール、個別契約は案件ごとの条件を定めるもの。

7. 営業も知っておきたいマーケティング用語

  • インバウンド / アウトバウンド|インバウンドは顧客からの問い合わせ起点、アウトバウンドはこちらから接触する起点。同じ営業でも、必要な力が変わります。
  • ペルソナ|狙う顧客像を、役職・課題・行動まで具体化したもの。
  • カスタマージャーニー|顧客が認知から購入、利用に至るまでの道のりを整理したもの。どこで何を届けるかを設計するために使います。
  • NPS|Net Promoter Score。「この会社を人に勧めたいか」を数値化した顧客満足の指標。
  • CPA|Cost Per Acquisition。リード1件あたりの獲得単価。

💡 ここだけ押さえておきたいこと

  • 全部を覚える必要はありません
  • 自分が受ける会社の営業スタイル(新規かルートか、The Model型か)に関わる用語から押さえれば十分です
  • 面接で分からない言葉が出たら、その場で聞いてしまったほうが印象は良くなります

転職前に、どこから押さえるか

未経験から営業を目指す方は、まず「1. 営業のスタイル」と「3. 数字・指標」から読んでみてください。

求人票に「新規開拓が中心」「インサイドセールスとの分業体制」と書かれていたとき、その意味が分かるかどうかで、応募先の見極め精度がまったく変わってきます。

そして数字の用語は、面接で「営業は数字を追う仕事ですが、大丈夫ですか?」と聞かれたときに、具体的に答えるための土台になります。

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転職活動全般の用語、他業界の現場用語はこちらにまとめています。

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