現場職から転職すると年収は上がる?下がる?

現場職から転職するとき、多くの方が気になるのが年収です。「転職すれば上がる」と思う方もいれば、「未経験だから下がるのでは」と不安になる方もいます。結論から言うと、必ず上がるわけではありません。ですが、それだけで判断するのも危険なんです。
📌 この記事のポイント
- 未経験職種へ移る場合、最初は同程度か下がる可能性もある
- 20代なら、短期的な年収だけで転職を判断するのは危険
- 重要なのは3年後・5年後にどんな市場価値を持てるか
- 「今より給料が高い仕事」ではなく「将来もっと高く評価される経験が積める仕事」
正直なところ、年収は下がることもあります
まず、現実的な話から。
未経験職種へキャリアチェンジする場合、最初は現在と同程度、場合によっては下がる可能性もあります。
これは能力が低いからではなく、その職種での実績がまだないからです。企業側も、育成期間を見込んだ提示になります。
ただし、ここで判断を止めてしまうのはもったいない。特に20代であれば、短期的な年収だけで転職を判断するのは危険です。
見るべきなのは「3年後」です
重要なのは、3年後、5年後にどのような市場価値を持てるかです。
たとえば、こういう比較
現在年収350万円の仕事から、年収330万円の営業職に転職したとします。目先では20万円のマイナスです。
でも、営業経験を積んで数年後により高い年収のポジションへ移れるなら、長期的には大きな意味があります。
逆に、現在の年収が高くても、経験が限定されていて将来的に昇給しにくい仕事なら、別の選択肢を考える価値があります。
だから、この3つで見る
- いくらもらえるか(今の条件)
- 何が身につくか(3年後の武器)
- どんな仕事を任されるか(経験の幅)
- 次の転職で評価される経験になるか(市場での通用度)
年収400万円から420万円になる転職と、400万円から350万円になる転職。後者が必ず悪いとは限りません。
350万円から始めても、3年後に市場価値の高い経験を持てるなら、長期的には逆転する可能性があります。
逆に、目先の給与だけで選んでしまうと、数年後も同じ仕事を繰り返している——ということも起こり得ます。
それでも年収を上げたいなら
もちろん、「今すぐ年収を上げたい」という事情がある方もいると思います。その場合の考え方も整理しておきます。
① 現在の経験が評価される業界・職種を探す
未経験だから仕方ない、と諦める前に。現場経験がそのまま評価される領域があります。
- 施工管理 → 建設・設備・建材の営業(業界知識が武器)
- 工場勤務 → メーカー営業、生産管理、品質管理(工程理解が武器)
- ドライバー → 物流営業、配車管理(現場理解が武器)
こうした「隣の領域」への移動なら、年収を維持したまま働き方を変えられる可能性があります。
② 成果が報酬に反映される会社を選ぶ
営業なら、成果に応じて昇給やインセンティブがある会社。同じ職種でも、評価制度によって数年後の年収はまったく変わります。
さらに先を目指すなら
現場職から転職をして、そこからさらに年収を上げていきたいと考えているなら、単純に「年収〇〇〇万円の求人」を探すだけでは不十分です。
重要なのは、企業から高い報酬を払ってもらえる能力を身につけることです。
ルートはいくつかあります
- 営業として実績を積む:売上を作れる営業になれば、より高い報酬の仕事へ
- 専門性を高める:資格や技術で希少性を作る
- リーダー・管理職へ進む:人を動かす経験は、報酬に直結しやすい
一方で、仕事内容が限定され、経験が他社で評価されにくい場合は、年収が上がりにくくなります。
どの業界で、どの職種で、どの能力を持つ人材が高く評価されるのか。それを理解して、その能力を積み上げる必要があります。
💡 ここだけ押さえておきたいこと
- 20代の段階では、現在の年収だけでなく
- 「この仕事を3年続けたとき、何ができるようになるか」を考える
- 探すべきは「今より給料が高い仕事」ではなく「将来もっと高く評価される経験が積める仕事」
判断のしかた
最後に、迷ったときの整理のしかたを。
転職先の候補が2つあるなら、こう並べてみてください。
- 初年度の年収は、それぞれいくらか
- 3年後、どんな仕事ができるようになっているか
- その経験は、他社でも評価されるものか
- 昇給・昇格の仕組みは、どうなっているか
この4つを並べると、目先の数万円の差が、実はそれほど大きな問題ではないと分かることがあります。
年収は結果です。まずは、結果がついてくる経験を取りに行く。その順番で考えると、選ぶべき求人が変わってくるはずです。
