「現場仕事が嫌だった」と面接で言ってはいけない理由|転職理由の作り方

「上司が嫌だ」 「給料が安い」 「現場がきつい」——
転職したい理由が不満から始まること自体は、まったく悪くありません。
ただ、それをそのまま面接で伝えるのはおすすめできません。
理由と、変換のしかたを整理します。
📌 この記事のポイント
- 企業が知りたいのは「なぜ辞めたいのか」だけではなく「なぜ自社で働きたいのか」
- 「現場がきつかったから営業へ」だけでは、また辞めるのではと思われる
- ネガティブな退職理由を隠す必要はない。整理して、次の選択につなげて語る
- 「今の会社を辞めたい」だけで決めると、次でも同じ問題に直面する
- 何が嫌なのかだけでなく、何を実現したいのかを考える
なぜ「現場仕事が嫌だった」と言ってはいけないのか
本音としてそう感じていること自体は、まったく問題ありません。
むしろ自然なことです。
ただ、面接でそのまま伝えると、こう受け取られる可能性があります。
「営業の仕事も大変になったら、また辞めるのでは?」
企業が知りたいのは、「なぜ辞めたいのか」だけではありません。
「なぜ自社で働きたいのか」です。
採用にはコストがかかりますから、長く働いてくれる人かどうかを確認したい。
これは意地悪ではなく、当然の視点なんですよね。
変換のしかた
では、どう伝えればいいのか。
変える前
「現場仕事がきつかったので、営業に転職したい」
↓
変えた後
「現場で顧客や協力会社と関わる中で、
より顧客に近い立場で課題を解決する仕事に興味を持った」
これなら、これまでの経験と次の仕事がつながります。
職種別の例
- 施工管理 → 営業
「顧客と現場の間で調整する中で、より上流で顧客の課題に関わりたいと思った」 - 工場 → メーカー営業
「製造工程を理解している立場から、顧客に具体的な提案をしたいと思った」 - 飲食 → 法人営業
「お客様の要望に合わせて提案する仕事にやりがいを感じ、より長期的に関わる仕事に挑戦したい」 - 介護 → 人材
「人を支える仕事にやりがいを感じてきた。支える対象を広げ、キャリアの面から関わりたい」 - 夜勤あり → 日勤の職種
「長く働き続けるために生活リズムを整え、そのうえで専門性を積み上げたい」
重要なのは、ネガティブな退職理由を隠すことではありません。
「何が嫌だったのか」を自分の中で整理したうえで、「だから次は何をしたいのか」まで説明することです。
そもそも、不満だけで転職先を決めていませんか?
面接の話をしましたが、実はもっと手前に重要なポイントがあります。
「今の会社を辞めたい」という理由だけで転職先を決めると、
次の会社でも同じ問題に直面する可能性があります。
よくあるパターン
- 残業が嫌で転職したのに、営業職に移って別のプレッシャーを感じる
- 人間関係から逃げたのに、新しい会社でも人間関係に悩む
- 給料を上げたかったのに、仕事の負荷が大きくなった
- 土日休みになったが、仕事内容が単調で物足りない
転職では、「何が嫌なのか」だけでなく「何を実現したいのか」も考える必要があります。
優先順位を、決めておく
こう並べてみてください。
- 休日を増やしたいのか
- 年収を上げたいのか
- 専門性を身につけたいのか
- 将来的に管理職になりたいのか
- 働く環境や人間関係を変えたいのか
全部は満たせません。
だから、今いちばん変えたいものはどれかを決める。
この優先順位が明確になれば、求人選びも変わります。
そして面接での志望動機にも、一貫性が生まれます。
💡 ここだけ押さえておきたいこと
- 面接時に答えるべき転職理由は、過去の会社への不満ではない
- 面接は、これまでの経験から何を学び、次にどんなキャリアを作りたいのかを説明する場
- 転職は、今の会社から逃げるためだけのものではない
面接前にやっておきたい【3つ】のこと
最後に、準備の手順をまとめておきます。
① 「嫌なこと」を全部書き出す
まずは正直に、紙に書き出してみてください。
人には見せないので、遠慮はいりません。
② それぞれを「実現したいこと」に変換する
「残業が多い」→「限られた時間で成果を出す働き方をしたい」
「評価されない」→「成果が正当に評価される環境で力を発揮したい」
こんなふうに、裏返してみます。
③ 自分の経験と、応募先をつなぐ
最後に、「これまでの経験のどこが、この会社で活きるのか」を一文にします。
この3ステップを踏んでおくと、面接で急に「なぜ辞めるのですか」と聞かれても、落ち着いて答えられるはずです。
転職は、逃げるためのものではなく、次を作るためのもの。
そう考えられるようになったとき、面接での言葉も自然と変わってくると思います。
