20代で経験しておきたい、4つの営業経験

営業職でキャリアを作るなら、何でも経験すればいい!というわけではありません。将来の市場価値につながる経験を、意識して選び取ることが重要になります。そして20代の選択が、30代になったとき、差として表れてきます。
📌 この記事のポイント
- 経験しておきたいのは、新規開拓・法人営業・高単価案件・後輩育成
- 注意したいのは、同じ顧客に同じ商品を同じ方法で売り続ける状態
- 「忙しい仕事」ではなく「能力が増える仕事」を選ぶ
- 30代で差がつくのは、難易度・新規開拓・育成・数字分析の4つ
- 30代になってから市場価値を作るのは簡単ではない
経験しておきたい4つの仕事
① 新規開拓
自分で顧客を見つけ、商談を作り、受注する経験は、営業の基本的な力を鍛えます。
ここができる人は、環境が変わっても売上を作れる可能性が高いと判断され、どの会社でも評価が高くなりやすいです。
② 法人営業
複数の関係者を巻き込みながら提案する経験は、営業以外のキャリアにもつながります。
社内外の調整、稟議の通し方、決裁者の見極め。こうした感覚は、事業側の仕事に移ったときにも効いてきます。
③ 高単価案件
顧客の意思決定を動かすために、提案力や交渉力が求められます。
金額が大きくなるほど、顧客側のリスクも上がる。その不安をどう解消するかを考える経験は、簡単には身につきません。
④ 後輩育成・チーム運営
マネジメントへの道が広がるのはもちろん、自分の営業を言語化するきっかけにもなります。
人に教えようとすると、感覚でやっていたことを説明せざるを得なくなりますから。これは自分自身の成長にもつながります。
一方で、注意したい状態
逆に気をつけたいのが、同じ顧客に、同じ商品を、同じ方法で売るだけの仕事を何年も続けるケースです。
もちろん、既存顧客との関係構築にも大きな価値があります。継続的に信頼を積み上げることは、営業の本質でもあります。
ただ、それだけでは経験の幅が広がりにくいのも事実です。
営業職では、「忙しい仕事」よりも「能力が増える仕事」を選ぶことが重要になります。忙しさと成長は、必ずしも比例するわけではありません。
30代になったときに差がつく4つの経験
ここからは、少し時間軸を長く取って考えてみます。
営業職では、20代のうちにどんな経験をしたかによって、30代になったときのキャリアに差がつきます。特に効いてくるのが、この4つです。
① 難易度の高い顧客・案件
小規模な案件だけでなく、大手企業への提案、高単価商材、複数部署を巻き込む案件などを経験すると、営業としての幅が広がります。
30代で「大手を任せられる人」と「今までどおりの規模しか経験がない人」では、任される仕事が変わってきます。
② 新規開拓の経験
既存顧客の対応だけでなく、自分で顧客を見つけて商談を作る経験があると、営業としての汎用性が高まります。
転職市場では、ここを持っているかどうかで選べる求人の幅が変わってきます。
③ 後輩指導・チームリーダー
マネージャーを目指すなら、プレイヤーとして売れるだけでなく、人を育てる経験が必要になります。
30代でマネージャー候補として見られるかどうかは、20代でこの経験があるかにかかっている部分があります。
④ 数字を分析する経験
「売上を達成しました」だけではなく、「なぜ達成できたのか」「どの指標を改善したのか」まで説明できるようになると、事業側の仕事にもつながります。
営業企画、事業企画、経営企画。こうした職種への道は、ここから開けていきます。
💡 ここだけ押さえておきたいこと
- 30代になってから急に市場価値を作るのは、簡単ではない
- 20代のうちから、将来どんな仕事を任されたいのかを考える
- そして、その仕事につながる経験を意識して積み上げる
今の会社で経験できるか、を見極める
ここで一つ、現実的な話をします。
経験したい仕事があっても、今の環境では機会が回ってこないことがあります。担当が固定されている。新規開拓の部隊が別にある。育成は上長の仕事になっている。
そういうときは、まず社内で手を挙げてみる。それでも難しいなら、環境を変えることも選択肢になります。
今の仕事を続けるか転職するかを考えるときも、給与や役職だけでなく、「この会社で何を経験できるか」という視点を持つと、キャリア選択の精度が上がります。
経験は、待っていても増えません
最後に。
営業年数は、何もしなくても増えていきます。でも、経験の種類は、自分で取りに行かないと増えません。
この1年で、去年はできなかったことが何か一つでも増えているか。難しい案件に挑戦したか。誰かを育てたか。自分の数字を分解して改善したか。
この問いを定期的に自分に投げかけるだけで、5年後に立っている場所は、かなり変わってくるはずです。
